月経前症候群とは、生理が始まる数日前から心や体にさまざまな不調が現れ、生理が始まると次第に軽くなる、または消えていく状態をいいます。
多くの女性にみられる可能性があり、症状の強さや内容には個人差があります。
なぜ起こるの?
月経前症候群の明確な原因は、現在も完全には解明されていません。
排卵後から月経開始までの時期に起こる女性ホルモンの変動が、自律神経や脳内の神経伝達物質に影響することが関係していると考えられています。
また、ストレス、生活リズム、睡眠、体質などが症状の出方に影響することも知られています。
どんな症状が出るの?
身体的な症状として、
・下腹部の張り
・乳房の張りや痛み
・頭重感
・むくみ
・だるさ
などがみられます。
精神的な症状として、
・いらいら
・不安感
・気分の落ち込み
・集中しにくさ
などが現れることがあります。
これらの症状が、月経前に繰り返し起こることが特徴です。
どうやって診断するの?
診断は、症状の内容と月経周期との関係を詳しく確認することが基本になります。
数か月間、症状が出る時期や程度を記録することで、月経前症候群かどうかを判断します。
他の病気が隠れていないかを確認するため、必要に応じて医師が検査を行うこともあります。
気分の落ち込み、不安感が強い場合、PMDD(月経前不快気分障害)に該当するケースがあります。
治療の基本
治療の基本は、症状の程度や生活への影響に応じて行われます。
・生活リズムの見直し
・十分な睡眠
・適度な運動
・ストレスへの対処
が大切です。
症状が強い場合には、医師の判断で薬物療法が行われることもあります。
無理をせず、自分の体調の変化を理解することが重要です。
鍼灸は役立つの?
鍼灸は、月経前症候群に対して補助的な治療として用いられることがあります。
研究では、鍼灸刺激が自律神経のバランスやホルモン変動に伴う体の反応を整える可能性が示されています。
これにより、いらいらや気分の不安定さ、身体の張りやだるさが和らぐと感じる方もいます。
ただし、効果の感じ方には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。
鍼灸を取り入れる場合は、医療機関での治療と併用しながら、無理のない形で行うことが大切です。
受診の目安
月経前の症状が強く、仕事や家事、日常生活に支障が出ている場合は、医療機関への相談が勧められます。
症状が月経と関係なく続く場合や、急に悪化した場合も受診が必要です。
鍼灸を検討する際も、まずは医師に相談することで安心して治療を進められます。
まとめ
月経前症候群は、月経周期に伴って心と体に不調が現れる状態です。
治療は生活の調整を基本とし、必要に応じて医療的な対応を行います。
鍼灸は、体調を整える補助的な方法として役立つ可能性がありますが、医療機関と連携しながら取り入れることが大切です。