機能性下痢とは、検査で明らかな器質的な病気が見つからないにもかかわらず、下痢が慢性的に続く状態をいいます。
腹痛がほとんどないのが特徴で、腸の動きや働きのバランスが乱れることで起こると考えられています。
命に関わる病気ではありませんが、生活の質に影響することがあります。
なぜ起こるの?
腸の動きが必要以上に活発になることが関係しています。
自律神経のバランスの乱れや、ストレス、緊張、不安が影響することがあります。
食事内容や食事のとり方、睡眠不足、冷えも関係することがあり、一部の方では、特定の食品に対する過敏な反応が関与することもあります。
どんな症状が出るの?
・水っぽい便ややわらかい便が続きます
・排便の回数が多くなります
・お腹がゴロゴロする感じや軽い腹痛(まれ)を伴うことがあります
・排便後にお腹の不快感がやわらぐことがあります
・夜間は症状が出にくいことが多いです
どうやって診断するの?
症状の内容や経過を詳しくうかがうことから始まり、血液検査や便検査、必要に応じて内視鏡検査などを行い、他の病気がないことを確認します。
感染症や炎症性腸疾患、甲状腺の病気などが否定されたうえで診断されます。
治療の基本
生活リズムを整えることが大切で、ストレスをためすぎない工夫や、十分な睡眠が役立ちます。
食事内容の見直しや、刺激の強い食品を控えることが勧められます。
症状に応じて、腸の動きを整えるお薬や整腸剤が使われることがあり、必要に応じて、心の緊張を和らげるお薬などが併用されることもあります。
治療は、無理のない方法を続けることが大切です。
鍼灸は役立つの?
鍼灸は、自律神経の働きに影響し、腸の動きの調整に関与する可能性が示されています。
ストレスや緊張が強い方では、症状がやわらいだという報告もあります。
医療機関での治療を補う方法として、用いられることがあり、治療中の方や持病のある方は、主治医と相談しながら行うことが大切です。
受診の目安
下痢が長く続き、生活に支障が出ている場合は受診を考えましょう。
発熱や体重減少、血便を伴う場合は早めの受診が必要です。
夜間にも下痢で目が覚める場合は、他の病気が隠れていることがあります。
ご高齢の方や、急に症状が出た場合も医師に相談しましょう。
まとめ
機能性下痢は、腸の働きのバランスが乱れることで起こる症状です。
命に関わる病気ではありませんが、生活の質に影響することがあります。
生活習慣の見直しやお薬による治療で、改善が期待できます。
鍼灸は、自律神経の働きを整える補助的な方法として役立つ可能性があります。