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術後イレウスについて

術後イレウスとは、手術のあとに腸の動きが弱くなり、腸の内容物がうまく進まなくなる状態をいいます。

特に腹部の手術後に起こりやすいとされています。


なぜ起こるの?

術後イレウスは、手術による体への影響が重なって起こると考えられています。

腸への刺激や炎症、麻酔の影響、痛みによる体の緊張、水分や電解質バランスの乱れなどにより、腸の動きが一時的に低下することがあります。

また、手術後の経過の中で腸の動きが回復しにくくなったり、腸の通過が悪くなったりすることで症状が続く場合もあります。


どんな症状が出るの?

お腹の張りや膨満感、吐き気や嘔吐、おならや便が出にくくなる、食欲の低下、腹部の不快感や痛みなどがみられます。

症状の現れ方や強さには個人差があります。


どうやって診断するの?

診断は、症状の経過や診察所見をもとに行われます。

お腹の張りの程度や腸の音の状態などを確認します。

必要に応じて腹部レントゲン検査やCT検査を行い、腸の動きやガスのたまり方、通過障害の有無を確認します。

他の原因による腸閉塞が隠れていないかについても慎重に判断されます。


治療の基本

治療の基本は、腸を休ませながら回復を待つことです。

食事を一時的に控え、点滴によって水分や栄養を補い、必要に応じて腸の動きを助ける薬が使用されます。

多くの場合は数日から1週間程度で改善していきますが、回復の速さには個人差があります。

腸の通過障害が強い場合や改善が乏しい場合には、追加の治療が検討されることもあります。


鍼灸は役立つの?

鍼灸は、術後イレウスに対して補助的な方法として研究されています。

鍼灸刺激が自律神経の働きに影響し、腸の動きを整える可能性が示されています。

一部の研究では、腸の動きの回復が早まることや、おならが出るまでの時間が短くなる可能性が報告されています。

ただし、すべての方に効果があるわけではなく、医学的な治療に代わるものではありません。

行う場合は、手術後の状態を十分に考慮し、必ず主治医と相談しながら安全を最優先に進めることが大切です。


受診の目安

手術後にお腹の張りや吐き気が強く続く場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

強い腹痛、繰り返す嘔吐、発熱、おならや便が全く出ない状態が続く場合には、速やかな受診が必要です。

退院後であっても、症状が悪化した場合は自己判断せず医療機関に連絡してください。


まとめ

術後イレウスは、手術後に腸の動きが一時的に低下して起こる状態です。

多くは適切な管理によって改善しますが、注意深い経過観察が重要です。

鍼灸は、医療による治療を支える補助的な方法として、腸の回復を助ける可能性があります。

医療機関と連携しながら、安全を最優先に対応していくことが大切です。