不安障害とは、強い不安や恐怖が長く続き、日常生活や仕事、対人関係などに支障が出ている状態を指します。
全般性不安障害・パニック障害などを含む総称です。
誰にでも不安を感じることはありますが、不安障害では、不安の程度が強く、状況に見合わない形で現れたり、自分ではコントロールしにくくなったりする点が特徴です。
なぜ起こるの?
不安障害は、一つの原因だけで起こるものではなく、いくつかの要因が重なって発症すると考えられています。
・体質や遺伝的な傾向
・脳内の神経伝達物質のバランスの変化
・強いストレス体験
・長期間の心身の緊張
・生活環境の変化
などが、発症に関与するとされています。
これらが影響し合い、不安が過剰に出やすい状態になると考えられています。
どんな症状が出るの?
不安障害では、気持ちの面と体の面の両方に症状が現れます。
気持ちの症状として、
・強い不安感
・心配が頭から離れない
・落ち着かない感じ
などがみられます。
体の症状としては、
・動悸
・息苦しさ
・めまい
・発汗
・手足の震え
・胃の不快感
などが現れることがあります。
症状の現れ方や強さには個人差があります。
どうやって診断するの?
診断は、症状の内容や経過を丁寧に確認することが基本です。
医師は、不安がいつから、どのような場面で起こるのか、生活への影響の程度などを詳しく聞き取ります。
必要に応じて、質問票などを用いた評価が行われます。
身体の病気が原因で症状が出ていないかを確認するために、検査が行われることもあります。
治療の基本
治療の基本は、不安を和らげ、生活しやすい状態を目指すことです。
心理療法、特に認知行動療法が有効とされることが多く、必要に応じて抗不安薬や抗うつ薬などの薬物療法が併用されます。
治療内容は、症状の程度や生活状況に応じて調整されます。
鍼灸は役立つの?
鍼灸治療は、不安障害に対する補助的な方法として研究されています。
鍼やお灸の刺激が、自律神経のバランスを整え、心身の緊張を和らげることで、不安感や身体症状の軽減につながる可能性が示唆されています。
一部の研究では、不安の評価尺度が改善したという報告もあります。
ただし、鍼灸だけで不安障害を治すことは難しく、標準的な治療の代わりになるものではありません。
医療と併用しながら、症状緩和を目的として取り入れる位置づけです。
受診の目安
不安や緊張が、
・長期間続いている場合
・日常生活に支障が出ている場合
・動悸や息苦しさなどの症状が強い場合
には、医療機関への相談が勧められます。
つらさを一人で抱え込まず、早めに相談することが大切です。
まとめ
不安障害は、適切な治療と支援によって、改善が期待できる状態です。
治療の基本は、心理療法や薬物療法などの標準的な医療です。
鍼灸治療は、その治療を支える補助的な選択肢として、心身の緊張を和らげる助けになる場合があります。
不安があるときは、医師や鍼灸師と相談しながら、安全性を重視して取り入れていくことが大切です。