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肩こりについて

肩こりとは、首から肩、背中の上部にかけて、こわばりや重だるさ、不快感、痛みなどを感じる状態をいいます。

日本では非常に多くみられる症状で、病名というよりも、日常的な不調の総称として使われています。

年齢や性別を問わず起こり、慢性的に続く方も少なくありません。


なぜ起こるの?

肩こりは、筋肉の緊張が続くことで、血流や神経の働きが関与して起こると考えられています。

長時間のデスクワークやスマートフォン操作など、同じ姿勢が続くことが大きな要因になります。

また、

・姿勢の乱れ

・運動不足

・筋力低下

・目の疲れ

・冷え

といった身体的な要因も影響します。

さらに、

・精神的な緊張やストレス

・自律神経のバランスの乱れ

が関与することもあります。

一方で、検査を行っても、はっきりとした原因が特定できない場合も多くみられます。


どんな症状が出るの?

肩や首が重く感じる、張っている感じがすることがあります。

動かすと痛みや違和感を覚えることもあります。

肩こりに伴って、頭重感や目の疲れ、吐き気、集中力の低下などを感じる方もいます。

症状の強さや出方には個人差があります。


どうやって診断するの?

診断は、症状の内容や経過を詳しくうかがうことから始まります。

肩や首の動き、筋肉の緊張の程度、日常生活での姿勢や作業環境などを確認します。

多くの場合、肩こりそのものに対して特別な検査を必要としないことがほとんどです。

ただし、しびれや力の入りにくさ、強い痛みなどを伴う場合には、他の病気がないかを確認するために検査を行うことがあります。


治療の基本

肩こりの治療は、生活習慣の見直しが基本になります。

長時間同じ姿勢を避け、適度に体を動かすことが大切です。

姿勢の改善、体操やストレッチ、温めるケアなどが有効な場合があります。

必要に応じて、薬物療法やリハビリテーションが行われることもあります。

多くの場合、無理のない方法を継続することで、徐々に症状の軽減が期待できます。


鍼灸は役立つの?

鍼灸は、筋肉の緊張を和らげ、血流を促すことで、不快感や重だるさの軽減に役立つ可能性があります。

これまでの研究では、慢性的な肩こりに対して、鍼治療が痛みや自覚症状を軽減したとする報告が複数あります。

また、鍼灸刺激が自律神経の働きに影響し、緊張やストレスが和らぐことで、症状の改善につながることもあります。

慢性的な肩こりに対して用いられることがあり、医療機関で治療を受けている方は、主治医と相談しながら行うことが大切です。


受診の目安

肩や首の重だるさ、張り感などは、多くの場合、生活習慣や筋肉の緊張による一時的な不調です。

一方で、まれではありますが、肩こりに似た症状の背景に、別の病気が隠れていることもあります。

そのため、次のような症状がある場合には、「念のため確認する」という意味で、早めに医療機関を受診することが勧められます。

・腕や手のしびれ、力が入りにくい感じが続く場合

 → 神経や頸椎の病気が関係していることがあります。

・首や肩の痛みが強く、動かすと悪化する場合

 → 頸椎症や椎間板のトラブルなどが背景にあることがあります。

・肩や首の違和感に加えて、胸の圧迫感、息切れ、動悸などがある場合

 → 心臓や肺の病気が原因となることもあります。

・安静にしても改善しない強い痛みや、夜間に強くなる痛みがある場合

 → 炎症性の病気や、別の疾患が隠れていることがあります。

・発熱や体重減少など、全身の体調変化を伴う場合

 → 感染症や全身性の病気が関与している可能性があります。

・転倒や交通事故のあとから、肩や首の痛みが出てきた場合

 → 骨や靱帯の損傷がないか確認が必要です。


まとめ

肩こりは、多くの方が経験する身近な不調です。

多くの場合は重い病気ではなく、生活習慣の改善や適切なケアによって、症状の軽減が期待できます。

鍼灸は、医療による治療を補い、体の緊張やバランスを整える方法として役立つ可能性があります。

症状を我慢しすぎず、必要に応じて専門家に相談しながら、自分に合った対処法を見つけていきましょう。