休診日


3月19日、20日 休診



診療日時

当面の間、火曜と水曜日は9:00から13:30までの診療となります。


(日曜の診療をご希望の方は前日までにご予約下さい)

ただツボに鍼を刺しても病気は治りません


ただツボに鍼を刺しても病気は治りません



20年以上にわたり東洋医学を研究している鍼灸師の言葉とは思えないかもしれませんが、本当です



鍼を刺しても治らないのに鍼灸院があるわけ

 ツボに、ただ鍼を刺しても、チクチク感じるか、何も感じないかのどちらかです。病気は治りません。症状も改善しません。よほど「これで治るに違いない」とかたく信じていれば別ですが。「じゃあ、なんで鍼を刺すの?」、「おたくは病気を治す鍼灸院ではないの?」と疑問に思うでしょう。


ツボの場所


 病気や症状を改善するには、ツボをよく選ばなければいけません。基本的なツボは365個ありますが(実際にはもっとたくさん)、人によって様々、個人差はけっこう大きいものです。病気の原因や、今の心身の状態、季節や天候など、たくさんの要因がからみ合って、ツボが身体にあらわれてきます。まず、それを見つけなければいけません。効くツボを探し見つける技術と知識、そして経験が必要です。でも、そのツボを見つけて鍼をしても、効果はありません。どうしてでしょう?
鍼は刺すと効くのではなく、効かせるもの
 鍼を身体に刺すといろいろな反応があらわれてきます。血流がよくなって、肌がピンク色に変わって、温かくなったり、緊張していた皮膚や筋肉、腱などが緩んできて柔らかくなったりします。知覚神経や自律神経に働き、痛みを抑えたり、気を落ち着かせたりすることもあります。そのような反応を利用すると、病気や症状を改善させることができるのです。ただ鍼を刺しても反応しません。うまく反応するように、効かせるように、鍼を刺して操作しなければいけません。


手技


 ここでは、たいてい直径0.10mmから0.20mm、長さ15mmから50mmのステンレス製の鍼(ディスポーザブルの使い回ししないもの)を用います。それを管鍼法によりツボに刺します。ツボの状態によって鍼の種類を替えます。時には、鍼の材質を、銀、タングステン、鍼の長さを変え、太さを変え、鍼先の形を卵型から松葉型に替えたりします。深さはツボに到達するまで。浅い時もあれば、深い時もあります。その時のツボの深さを正確にとらえ、浅すぎても、深すぎてもいけません。そこで手技を加えます。雀啄術、間歇術、屋漏術、振顫術、置鍼術、旋撚術、回旋術などなど。手技によってツボの状態を変化させるのです。


死んだ人に鍼をしても何も起こらない


 鍼は身体全体に影響を及ぼすように、全体が調和するように、その一部であるツボに刺します。もし死んだ人であれば何も起きません。小さな穴ができるだけです。でも生きている人であれば、身体が変わり始めます。本来ならば薬も鍼も用いなくても、病気などは自然と治ってしまうことが多いのです。風邪をひいた、腰や足、肩が痛くなった。でも何日か様子をみたら治った。でも、そうでない時もあります。しばらく経っても治らない。そういう時は自然治癒力がうまく働いていないからなのです。その自然治癒力がうまく働くように、調節するのが鍼灸の特徴です。しかし、それでもリスクもあります。


鍼は危険!?


 実は、鍼灸医学に詳しくない人が鍼をすれば、大変危険です。鍼を心臓に刺せば死にます。肺に刺せば気胸になり、呼吸困難を起こします。動脈に太い鍼を刺せば出血するし、脊椎の神経に刺しても危険です。このようなことを本当は言いたくありません。なぜなら、知識と技術がある施術者は、これらのことを絶対に起こさないからです。しかし、たまに電気の走るような鋭い感覚(一瞬)、小さな内出血(1、2週間で消える)、刺された場所の違和感(2、3日で消える)などが生じることがあります。鍼を刺すことには、ただでさえ注射や蜂のイメージが付きまとうので、鍼灸治療を受けるのはちょっと気がひけるでしょう。さらに……


はじめての鍼灸院に入るのは勇気がいりますね。なかなか入れません


 はじめての鍼灸院に入るのは勇気がいります。誰だってそうです。鍼の知識も経験もある人でもそうです。だってどんな治療をされるのか分からないのですから。鍼灸の専門家であればなおさらです。私たちは信頼でき、安心感のある、よく知っている人に治療を頼みます。しかし、そういう人がいなかったら……。よく話を聞いてくれて、身体全体を診てくれる人を選びましょう。そして、どんな時に鍼灸に頼ればよいのでしょう。


適応


 年齢は問いません。1歳未満の赤ちゃんから90歳過ぎの高齢者まで治療にいらっしゃいます。
 性別は問いません。男性も女性も同様にいらっしゃいます。少しだけ女性の方が多いのですが、それは女性の方が鍼に向いているのではなく、口コミのためです。
 体力は問いません。虚弱な方から、頑強な方まで体力に合った治療を受けられます。
 痛みに敏感であることは問いません。刺激は強くすることもできれば、弱くすることもできます。小児はりのように、鍼を刺さない治療法もあります。
 病気の種類は問いません。なぜなら自然治癒力を働かせるのが鍼灸医学だからです。ただし緊急を要する重篤な疾患、例えば心筋梗塞や脳卒中などは別です。受診で多い疾患はこのページの一番下にあります。
 それだけではありません。


予防や養生


 日々の仕事や家事などで疲労がたまり、身体に違和感をもつ時があります。そんな時に何の準備もしないで趣味の登山やトレーニングをすると、足や膝を痛める時があります。十分にストレッチや準備運動をしても、湿布など薬を使っても、痛める時は痛めてしまいます。こういう時も鍼灸が活躍します。あらかじめ、身体の違和感、異常を鍼で取り除いておけば、痛めることはありません。痛める前に治療をすれば、その大切な時間・休暇を楽しく過ごせます。


本当に治るの?


 残念ながら100%の方を完治させることはできません。当院での完治または改善率は、この半年間では90%です。残りの10%の方は改善しなかった、あるいは再診されなかったので効果を確認できなかった方たちです。改善されなかった方々、申し訳ありませんでした。これからも知識を増やし、技術を磨き、もし次回があれば期待にこたえられるように努力いたします。
 絶対にすぐに治るとは言えません。しかし、自分の自然治癒力を信頼し、治療していくと、きっと治ると希望を抱いてよいのです。たとえ望んだ結果が十分得られなくても、その鍼灸の治療を受け、自分の心身を見つめ直したという経験にはとても価値があります。


料金


 大人の鍼灸治療は1回あたり、時間は約60分前後、そして6000円がかかります。なお、2回目以降の治療は前回から3カ月以上経っていなければ、2000円割引で、1回あたり4000円となっています。これは継続的に治療が必要な方に対する配慮からです。
 また小学生未満の子供は1回あたり3000円、そして2回目以降の治療は前回から3カ月以上経っていなければ、1回あたり1000円となっています。治療に手を抜くことはありません。くわしくは「施術料金」のページをご覧ください。


治療を受けたい場合


 もし治療をご希望でしたら、月曜から土曜日までは午前9時から午後8時の間に、日曜日は午前9時から12時の間に、ご予約をお願いいたします。往診などで留守にしていることがあります。その時は電話に出られませんのでご容赦お願いいたします。留守番電話にメッセージを残されるか、または改めて電話をおかけ直しください。休診日・休診時間については、「休診時間・休診日のおしらせ」に掲載しています。



電話 03-6427-6947

メール  hatimitubunbun@fuga.ocn.ne.jp




一日でも早く治したい痛みに。

(腰痛・ぎっくり腰・五十肩・膝痛・坐骨神経痛・寝違えなど)

・疲れがとれない。肩こりがひどい。
・くすりが飲めない。くすり以外で治したい。
・医者から治らないと言われた。
・スポーツなどで身体を痛めやすい。
 (スポーツ傷害・筋肉痛・ねんざ・打撲など)
・不妊症だけど赤ちゃんがほしい。
・逆子をなおしたい。
・生理痛がひどい。
・赤ちゃん・子供の疳の虫
・美容鍼(美容鍼灸)をしてみたい。
・冷え性や不眠症がある。
  など、様々なお悩みをご相談ください。



WHO(世界保健機関)で鍼灸療法の有効性を認めた病気には、次ぎのものを挙げています。


 【神経系疾患】 ◎神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー 【運動器系疾患】 関節炎・◎リウマチ・◎頚肩腕症候群・◎頚椎捻挫後遺症・◎五十肩・腱鞘炎・◎腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫) 【循環器系疾患】 心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ 【呼吸器系疾患】 気管支炎・喘息・風邪および予防 【消化器系疾患】 胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾 【代謝内分秘系疾患】 バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血 【生殖、泌尿器系疾患】 膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎 【婦人科系疾患】 更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊 【耳鼻咽喉科系疾患】 中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎 【眼科系疾患】 眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい 【小児科疾患】 小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善
    


移転のお知らせ:豊島区要町・鍼灸院・はちみつブンブンしんきゅう院



移転のお知らせ


はちみつブンブンしんきゅう院は

12月20日をもって仮施術所から移転いたしました。


移転先:豊島区要町3-29-6 コーポ古木2F

有楽町線 千川駅徒歩1分・ライフの近く)





千川駅 1番出口を出て、そのまままっすぐ進みます。
大きな交差点をわたって、ちょっと先。
パン屋さんの2階。





どうぞ、よろしくお願いいたします。







施術者の紹介

鍼灸



氏名:儀間達哉

出身地:静岡県

趣味:子どもと遊ぶこと、山登り

日課:読書

モットー:啐啄同機

資格:はり師、きゅう師、薬剤師など



あんま・マッサージ・指圧



氏名:栁原一穂

出身地:埼玉県

趣味:読書、サッカー観戦

日課:お灸は毎日続けてます

モットー:今日も元気に笑顔で行きましょ~(^^♪

資格:はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師、気功師見習い、アロマ検定1級2級、ITパスポート、CAD利用技術者試験1級など


スーパーカブに乗ってます。
 

鍼灸と耳鳴り・難聴・意識の志向性


 鍼灸の患者さんに、耳鳴りや難聴に苦しむ方がいます。何カ月や何年か耳鼻科などに通い、それでも改善しないので鍼灸院に来られるのですが、驚くほど簡単に治ってしまうケースがあるのです。これらは、耳およびその周辺の感染や器質的疾患はなく、原因不明と言われる耳鳴り・難聴であり、突発性難聴とも呼ばれるものですが、なぜ治るのでしょう。その前に、耳鳴り・難聴について『メルクマニュアル』から見てみましょう。

ここから引用

耳鳴

耳鳴とは耳内の雑音であり,人口の10~15%が経験する。自覚的耳鳴は,音刺激の非存在下における音の知覚であり,患者にしか聞こえない。他覚的耳鳴は,耳の近くの血管組織から生じる音に起因し,症例によっては試験者にも聞こえる。

耳鳴は,ビービー,りんりん,ごーごー,ヒューヒュー,しゅーしゅーなどと表現され,ときには変化を伴う複雑な音である。それは断続的,持続的,あるいは拍動性(心拍に同調する)のことがある。持続的な耳鳴は,ごく軽い場合でもいらいらするものであり,しばしば大きな苦痛となる。一部の患者は他の患者に比べて耳鳴の存在によく順応し,ときとして抑うつを招く。ストレスは一般的に耳鳴を悪化させる。

病因

自覚的耳鳴は,ほとんど全ての耳疾患に伴って起こりうる。一般的な原因としては,音響外傷(騒音性感音難聴),その他の原因による感音難聴,耳垢や異物による外耳道の閉塞,感染(外耳炎,鼓膜炎,中耳炎,内耳炎,錐体尖炎,梅毒,髄膜炎),耳管狭窄などがある。高用量のサリチル酸塩は可逆性の耳鳴を引き起こすことがある。アミノ配糖体系抗生物質および一部の化学療法薬(例,シスプラチン)は難聴を引き起こすことがあり,耳鳴を伴う場合もある。

他覚的耳鳴は,拍動性のぶんぶんという可聴音を伴うまれな症状であり,頸動脈または頸静脈の乱流により引き起こされる可能性がある。血管に富む中耳腫瘍(例,鼓室型グロムス腫瘍や頸静脈型グロムス腫瘍)および硬膜動静脈奇形(AVM)も他覚的耳鳴を引き起こすことがある。

評価

病歴

発症前に大きな音または特定の薬物に暴露した場合,それぞれ音響外傷または聴器毒が疑われる。片側性の耳鳴は,特に難聴を伴う場合,聴神経腫瘍の可能性を示唆しうる。急性で片側性の難聴およびめまいは,特に気圧性外傷の後に生じた場合,外リンパ瘻を示唆しうる。反復性耳鳴,耳閉感,重度のめまい,変動性または永続的な難聴が同側の耳に生じる場合,メニエール病が疑われる(内耳障害: メニエール病を参照 )。

身体診察

頸部聴診時の雑音や静脈コマ音は,血管性の病因を示唆する。先がオリーブ形の聴診器または電子聴診器を用いた耳の聴診でのみ聴取される雑音は,硬膜AVMを示唆する。

検査

聴力検査を行い,もし難聴が認められれば,伝音,内耳性,後迷路性の難聴を鑑別する検査を行う(難聴: 聴覚検査を参照 )。ガドリニウム造影MRIにより,片側性耳鳴の症例で,特に難聴がある場合に,聴神経腫瘍が除外される。その他の検査は患者の症状に応じて実施する。片側性で拍動性の他覚的耳鳴では,動脈造影による頸動脈および椎骨動脈系の検査が必要な場合がある。このような場合には,動脈造影のリスクと,可能性のある硬膜AVMの検出および治療(塞栓形成法による)がもたらしうる利益とを比較検討しなければならない。磁気共鳴血管造影はおそらく,大部分の硬膜AVMを検出できるほど感度が高くはない。

治療

基礎疾患の治療により,耳鳴が改善することがある。難聴を治療すれば(例,補聴器で),約50%の患者で耳鳴が緩和される。症例によっては,抑うつを認識し治療することで耳鳴が緩和され,心理学的要素が示唆される。しかしながら,心理的原因を想定するべきではない。

特異的な内科的または外科的治療法はないものの,多くの患者は背景音があると耳鳴が遮蔽され,寝つきがよくなると感じる。耳鳴マスカーが効果のある患者もあるが,これは補聴器のように装用する器具で,耳鳴を抑制できる小さな音を流すものである。人工内耳のように内耳に電気的刺激を与えると,ときとして耳鳴が軽減されるが,これは重度難聴の患者に対してのみ適応である。

最終改訂月 2005年11月

http://merckmanual.jp/mmpej/sec08/ch084/ch084d.html

引用おわり

 耳に疾患があれば、たいてい耳鳴りが起こります。しかし、耳鳴りがあれば耳に疾患があるとは言えません。二日酔いや高速エレベーター、飛行機などで耳鳴りが起きる人もいます。また、耳の疾患が治癒した後、あるいは何の疾患もなく、思い当たる原因もなく耳鳴り・難聴がある場合があり、音に関してだからといって耳に要因があるとは言えないのです。では他に何があるのでしょう。ちょっと、一つの症例を見てみましょう。

 20代の女性で、3か月前から突然右耳だけが難聴になり、低音の耳鳴りがある。耳鼻科に通っていたが、外耳・中耳とも疾患もなく、感染症も起こしていない。仕事も家庭も問題なく、ストレスの自覚はない。睡眠もよくとれて、食欲も十分ある。肩こりで耳鳴りが起きるとインターネットで見て、鍼灸が効くらしいと聞き、来院された。

原因が分からないと言って、なんでもストレスのせいにしても問題を解決できません。ひと通り問診を済ませ、鍼治療を行いながら、さりげなく質問しました。

「今も耳鳴りは聞こえていますか?」
「はい」
「どんな音です?」
「低いブーンという音です」
「他に何か聞こえますか?」
「いいえ、何も聞こえません」
「そういえば、音楽が流れているの聞こえますか?」
「えー、あ、聞こえます」
「何の曲か分かります?」
「あれ、ピノキオの星に願いをですよね」
「そうそう、他には何か聞こえます?」
「いえ、別に何も」
「時計の針の音はどうです?」
「あ、聞こえます」
「いくつ聞こえます?」
「ひとつ・・・?」
「実はこの部屋には三つ時計があります。そのうち、だんだん聞こえてくるかもしれませんね」

 とは言っても、三つの時計の音を判別して聞くのは耳のよい人でも結構大変です。そんな感じで一回目の治療を終え、一週間後に来院された時には、耳鳴りは消失していました。難聴の方も、音の聞こえやすさ、左右のバランスが少し右が悪いくらいで、人との会話では聞き返すことがなくなっていました。二回目の治療の後は、たまに低音が聞こえる程度になっており、三回目の治療後では耳鳴り・難聴とも完全に消失し、その後、一カ月経っても再発しませんでした。


では、このケースは何を意味しているのでしょうか。ほんの短い時間の中で起こった意識の方向の変化が観えますね。エトムント・フッサールは、意識とは常に何かに向けての意識である、と言いました。それを「意識の志向性」と呼びますが、これは誰にでもある心の働きなのです。

 人ごみの中で、なぜか好きな人や自分の子供はすぐに見つけられる。騒音の中でも、自分の名前は呼ばれると分かる。耳が遠いのに悪口は聞こえる人。いろいろありますね。夜中、水道の蛇口から滴り落ちる水の音、時計の針の音、風の音や、近所の人の話し声などで寝付けなかったりすることはありませんか。いつもは全然聞こえないのに、なぜこの時それが聞こえるのか。原因は判らないでしょう。

 この症例の女性には、これが起こっていた可能性があったのです。音というのは耳で聞くのではなく、耳を通して心で聞くものです。なので治療は意識の方向を変えてあげること。鍼の治療をしながら、さりげなく。あるいは鍼なしで、ただそれだけでもよかったのかもしれません。必要なのは適切な言葉です。

 言葉には不思議な働きがあります。昔の人は、日本は言霊の幸はふ国、言霊の祐くる国、と言いました。今の人も、本心から信じてはいないにせよ、習慣的に世間的に忌み言葉をさけますね。とくに結婚式の時や受験生の前でとか。

 病気の治療においても、もっと言霊を利用してもいいかもしれませんね。言葉を変えれば人の心が変わります。そして世界の中に存在する人の心が変われば、世界が変わるのです。

(ムガク)

ここで、どんな鍼灸の治療を行ったのか、どんなツボを使ったのか気になるという人もいると思いますが、それも意識の志向性が関係していますね。

2014-07-30 はちみつブンブンのブログ より

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ヒポクラテスと経絡経穴

 伝統医学(中医学、日本漢方、韓医学など色々とありますが)の中で最も興味深いのが鍼灸治療にて重要な位置を占める経絡理論でしょう。

 身体には経絡(左右に各12本と正中線上に2本)が張り巡らされ、その上には経穴(左右に各308穴と正中線上に52穴)が存在するとされています。またそれ以外にも奇経と呼ばれる別の流れと、奇穴と呼ばれる経絡上にないツボがあるとされています。

 経絡はそれぞれ連絡し合い、各内臓や器官に繋がっているとされ、「営気」と呼ばれる栄養分や生命エネルギーのようなものを身体中に循環させると考えられています。この経絡理論が学術的な体系として完成したのが今から2000年以上前の漢代とされ、『黄帝内経霊枢』という文献により知ることができます。しかし経絡の概念自体は馬王堆や張家山から発掘された文献(陰陽十一脉灸経や足臂十一脉灸経など)によりさらに時代を遡ると考えられています。

 さてこの経絡理論により鍼灸医学は東洋医学の神秘などとして取り扱われることもありますが、果たしてこれは古代中国に独特のものだったのでしょうか。

 古代ギリシャのヒポクラテス(BC460~377年頃)は医学の父と呼ばれていますが、以下のような論文を残しています。

「脉管のうちもっとも分厚いものは次のようになっている。人体には四対の脉管がある、その一対は頭の後ろから頸を経て背骨の左右の外側部(身体の浅部)を通り、腰に沿ったところおよび腿に達する、それから脛を通って踝の外側および足に達する。それゆえ背部と腰部の痛みのための放血手術を施すには、膝膕と踝の外側から行うべきである」(ヒポクラテス『人間の自然性について』小川政恭訳)

 この翻訳された脉管という単語は経絡とほぼ同じ意味ですね。そしてここでの脉管の流れは足の太陽膀胱経(鉅陽、足泰陽の脈)とほぼ同じです。また背部と腰部の痛みの治療点は「委中」と「崑崙」という経穴と場所も主治症もほぼ同じです。

「他の一対の脉管は頭から両耳に沿い頸を通るもので、スパギテスと呼ばれる。これらは背骨に沿い深部において腰部筋肉のそばを通って睾丸と腿に達し、膝膕の内側を経、それから脛を通って踝の内側および足に達する。腰部筋肉と睾丸の痛みのための放血手術を施すには、膝膕および踝の内側からすべきである」(同上)

 これなどは足の少陰腎経とほぼ同じですね。腰部筋肉と睾丸の痛みの治療点は「陰谷」と「太谿」という経穴と場所も主治症もほぼ同じです。ここで面白いのは頭や耳にも脉管が通るということです。なぜなら少陰腎経の腎は頭や耳にも関係が深いのに、経絡にはその流れがないからです。

 これらから経絡の概念は古代中国に限らず存在していたことが分かります。それはある部分と別の部分の関係性を発見する能力が民族に関係なく存在したことを意味しています。

 古代ギリシャも中国も天文学が盛んであり、多くの星座がありました。同じ星空を観察しても星座の作り方(星と星の組み合わせ方)は両者で異なります。このように異なる環境、文化の中で人々の関心を向けるものにより、人体において発見される関係性というものも異なってくるようです。

 ただ経絡の概念は古代中国に独特のものではなかったと言えますが、それを経絡理論という一つの治療体系に組み立てて、陰陽五行論など別の理論と融合させ、進化したことは他にはない独特のものであると言ってよいかもしれません。

(ムガク)

2009-03-18 はちみつブンブンのブログ より

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疳の虫(ママから一瞬でも離れられない)・Mちゃん・女の子・2歳・豊島区

疳の虫(ママから一瞬でも離れられない)・Mちゃん・女の子・2歳・豊島区


Q:施術前はとのような症状でお困りでしたか?

A:ひどいグズリ。


Q:施術中施術後に、お体やお気持ちはどのように変化しましたか?

A:2ヶ月程度で、母がいない時間(姿が見えない時)も泣かずに過ごせるようになりました。


Q:施術者の対応や養生指導、院内の雰囲気、その他、何か感じられたことがありましたら、お願いいたします。

A:とても温かい雰囲気で、院の名前もかわいらしく、初めての時も親子共にリラックスして入ることが出来ました。先生も本当に優しく、おだやかで、治療が子供にとって楽しみな時間になっているようです。親子共に感謝いたしております。


コメント

こちらこそありがとうございます。Mちゃんは一瞬でもママが見えなくなると大泣きしてしまい、ママは休むのも家事をするのも困難な状態でした。Mちゃんを診させていただきましたら、心身ともに特に問題はなく、そしてママにも何も問題が見られませんでした。なのでこれはMちゃんとママとの関係(コンテクスト)に要因があったため、それを修正するプログラムを組ませていただきました。ママをベッドに寝かせて温灸をして動けないようにして、その間にMちゃんに小児はりをしますと、案の定大泣きしてしまいますが、ママにもMちゃんにもつらい中、10から15分くらい耐えてもらいました。はじめは週2、3回の施術でしたが、半月ほどでパパと昼寝もできるようになり、ママは一人で家事ができるようになってきました。2ヶ月弱で一人遊びも普通にできるようになったので施術は終了いたしました。ありがとうございました。

診療時間: はちみつブンブンしんきゅう院(東京都豊島区千早の鍼灸院・最寄駅「千川」・「東長崎」):池袋付近の鍼灸院・池袋・要町・高松・千川・小竹向原・東長崎・江古田・椎名町・落合


月曜日 9:00から20:00まで
火曜日 9:00から20:00まで
水曜日 9:00から20:00まで
木曜日 9:00から20:00まで
金曜日 9:00から20:00まで
土曜日 9:00から20:00まで
日曜日 9:00から13:30まで

休診日は不定期です。また診療時間が変更になる場合があります。


時間外の診療はご相談ください


東京都豊島区要町3-29-6 コーポ古木2F



腰痛

はじめに


 鍼灸の外来診療でもっとも多い疾患の一つが腰痛です。肉体に鍼を刺して直接患部を正常に戻すという治療は速やかな効果があり、ぎっくり腰で立てなくなってしまった方でも、普通に歩いて帰ることが頻繁にあります。しかし、ご注意ください。鍼灸治療が速やかに効果をあらわす腰痛は、筋骨格由来の機械的な腰痛です。中には重篤な疾患が隠れていることがあります。


 とは言っても、99%の腰痛は機械的な腰痛であり、重篤な腰痛は1%未満であると言われています。「ひづめの音を聞いたら馬だと思え、シマウマだと思うな」ということわざがあります。腰痛の時に重篤な疾患を過剰に心配する必要はありません。ただもしもの時のために、それらを確認していきましょう。腰痛をひき起こす疾患にはどんなものがあるのでしょうか。ざっと下を見てみましょう。


○新生物(癌・腫瘍・骨髄腫)

○炎症性関節炎(骨関節炎・リウマチ性疾患)

○感染症(骨髓炎・椎間板炎・硬膜外膿瘍)

○骨のパジェット病

●大動脈瘤

●腎疾患(腎石症・腎盂腎炎・腎周囲膿瘍)

●消化管疾患(膵炎・胆のう炎・穿孔性消化性潰瘍)

●尿生殖器疾患(子宮内膜症・慢性骨盤内炎症性疾患・前立腺炎)

●内臓破裂


 単に腰痛と言ってもさまざまな病気が隠れていることがあります。どんな場合にそれらの病気が疑われるのでしょうか。


 新生物は、活動している時よりも、安静にしている時、睡眠時により痛みがひどくなる。今までにない痛みであり、一ヶ月以上改善の傾向が見られない。体重が理由もなく減ってきている。腰痛とともに手足の筋力が低下してきた。癌の既往歴がある。または家族に癌の患者がいる。50歳以上である。というような時に疑われます。


 また、発熱がある場合は炎症性の疾患が隠れている可能性があります。また随伴症状に、悪心や嘔吐、腹痛、などがある場合には内臓に問題がある可能性があり、排尿困難などがあれば、腎臓など泌尿器系の問題、腰痛が月経周期に関連していれば、子宮内膜症などの生殖器系の問題が疑われます。また血圧の低下を伴う急激な腰痛は大動脈瘤の破裂が疑われます。


 また明らかに、転倒や落下など強い衝撃を受けた後に発症した腰痛は、骨折や臓器の損傷が疑われます。骨折は骨を軽くたたくと痛みが走ります(叩打痛)。


 また下腿や会陰部の運動・感覚異常や排便・排尿に異常があらわれている時は馬尾症候群が疑われます。これは早期に治療すれば治癒可能ですが、手遅れになるとずっと排便・排尿に問題を抱えることになり、快適に社会生活をおくることが難しくなります。


 簡単ですが、これらの身体からの信号に注意し、もしもそれらがあらわれた場合は、早めに受診して治しましょう。


機械的腰痛


 もっとも一般的な腰痛は筋骨格系の過労から起こります(約80%)。これは鍼灸の単独治療でも非常に有効的な腰痛です。しかし他の要因も無視することはできません。ざっと見ていきましょう。


○腰部・仙骨部神経根圧迫(椎間板ヘルニア・馬尾症候群・坐骨神経痛・脊柱管狭窄症・脊椎すべり症)

○脊椎骨折・亜脱臼

○関節炎症状(骨関節炎・強直性脊椎炎・リウマチ性疾患)

○仙腸骨関節捻挫・変形性疾患


 膝、足関節、足の指の曲げ伸ばしがうまくいかなくなったり、皮膚の感覚異常が起こった場合は、椎間板ヘルニアなどの神経根の圧迫が疑われます。これは膝蓋腱反射やアキレス腱反射が低下する徴候を見ることで、どこの椎間板にヘルニアがあるか推察することができます。なお、たとえヘルニアがあっても、ヘルニアが腰痛の原因であると言うことはできず、健康な何の症状の無い人でも椎間板にヘルニアが全くない人は36%だけであり、たいていの人はヘルニアを持っています。


 腰痛とともに、臀部から膝、足にかけて放散する痛みを持つ場合、坐骨神経痛と呼びます。L4・5、S1神経根に問題がある場合や、坐骨神経の出入り口にある梨状筋に問題がある場合があります。


 また座位では疼痛がなく、歩きはじめると下肢に痛みがでて、しばらくすると歩けなくなり、少し座って休むと痛みがなくなる、という症状もあると脊柱管狭窄症が疑われます。


 機械的腰痛でも重症の場合があるので、やはり身体からの信号には注意しましょう。



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