ぎっくり腰

ぎっくり腰とは、重いものを持った時や身体をひねった時など、運動によって腰が急激に痛んだ状態のことです。急性腰痛症とも言います。ズキンと痛みが走り、その後は歩くことやズボンや靴下をはくこと、寝返りも困難になることがありますが、痛み止めの内服薬や外用薬を使って安静にしているだけで、たいていのぎっくり腰は1カ月以内に治ってしまいます。


それゆえ鍼灸治療の目的はぎっくり腰を治癒させることではありません。こじらせることなく完治までの期間を短くする、痛みをより和らげる、ADL(activities of daily living)の改善、つまり治癒まで寝たきりにさせるのではなく、日常の生活活動、着替えや食事、トイレやお風呂、仕事などの制限を減少させることなどが目的です。


腰痛と一口に言っても、その原因はさまざまです(その他の腰痛についてはこちら→)。運動不足などが原因の筋骨格系のもの、筋筋膜性の腰痛などは、腰だけに問題が起きているのではなく、足や大腿部、股関節や臀部、または背や首肩にも異常がみられる場合が多々あるので、それらの治療が有効です。代表的なツボは腎兪、志室、大腸兪、胞肓、環跳、承扶、殷門、委陽、委中、合陽、承筋、承山、陽陵泉、崑崙、丘墟、三里などがありますが、身体の状態によって、選択するツボは異なります。



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