風邪は経過するもの

風邪は経過するもの

 頭を使い過ぎて頭が風邪を引く。消化器に余分な負担をかけた後でも風邪を引く。腎臓のはたらきを余分にした後でも風邪を引く。とにかく体のどこかに偏り運動がおこなわれ、働かせ過ぎた処ができると風邪を引く。

だから飲み過ぎて絶えず肝臓を腫らしている人は肝臓系統の風邪を引く。ふだん余分に栄養物を摂って腎臓を腫らしている人は腎臓系統の風邪を引く。しょっちゅう心配している人は神経系統の風邪を引く。そうやってそれぞれその人なりの風邪を引くと、その偏って疲れている処がまず弾力性を恢復してきて、風邪を経過した後は弾力のあるピッチリした体になる。

 だから風邪というものは治療するのではなくて、経過するものでなくてはならない。

(野口晴哉『風邪の効用』より)


人の身体には、自分で自分を調えよう、治そうとするはたらきがあります。つらい症状や心配な症状があると、ついついそれを抑えてしまおうとする欲求がでてきてしまいますが、自分の自然治癒力を信じて、経過させることは、とても大切なことです。

でも経過させるにしても、ただ信じるだけではなく、自分の身体の性質、状態をふだんからよく知っておく必要がありそうです。

自覚的に、他覚的に、わかる人に聞くのも一つの手ですね。

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