むくみ(浮腫)

浮腫とは間質液が増えている状態のことであり、間質液とは血液とリンパ液以外の体液のことです。ずっと立ちっぱなしの時や寝たきりの時に足がむくむことがよくありますが、他にもさまざまな原因があるので注意しましょう。


○浮腫の場所


1.上肢のみ・・・上大静脈症候群、静脈の閉塞、胸郭出口症候群


2.上肢と下肢・・・うっ血性心不全、収縮性心膜炎、肝硬変、ネフローゼ症候群、糸球体腎炎、急性尿細管壊死、前子癇、甲状腺機能低下症、アルドステロン症、クッシング病、低栄養、脚気、吸収不良、血管浮腫、炎症性腸疾患、血清病、悪性腫瘍、と発制浮腫


3.下肢の片側のみ・・・外傷、静脈閉塞、腫瘤、炎症による局所性浮腫


4.下肢の両側・・・脂肪浮腫、静脈瘤、薬物性浮腫、TSH上昇で甲状腺機能低下症、低下でグレーブス病、浮腫が左側のみは腸骨静脈の圧迫が骨盤内腫瘤


○病歴


浮腫の発症が突然であれば、蜂窩織炎、深部静脈血栓症、コンパートメント症候群、外傷、慢性疾患の増悪(全身性疾患、薬物、静脈不全、リンパ浮腫)を考える。疼痛を伴う浮腫では、蜂窩織炎、外傷、ベイカー嚢胞の破裂、コンパートメント症候群、深部静脈血栓症を考える。疼痛がない浮腫や全身性の浮腫の多くは全身性疾患が原因である。発熱と悪寒があれば、蜂窩織炎、リンパ管炎、静脈血栓。呼吸困難と起座呼吸は心臓由来の浮腫。連鎖球菌性咽頭炎の病歴や繰り返す尿路感染症は腎由来の浮腫を考える。薬物を服用している場合、薬物性浮腫。内分泌疾患では、甲状腺機能低下症で前頸骨粘液水腫、クッシング症候群でも浮腫がみられる。その他、妊娠、ナトリウム過剰、栄養失調、緩下薬中断、重力の影響を受ける姿勢、女性の周期性浮腫、リンパ管の閉塞(腫瘍、寄生虫、医原性)、特発性(原因不明)の浮腫がある。


下肢に浮腫があるが、足背に浮腫がなければ脂肪浮腫が示唆される。圧痕のある浮腫が3カ月以上続くときは、多くの場合、低蛋白血症を意味する。発赤派は感染か静脈炎、青みがかった発赤は深部静脈血栓症、両側性にかすかに青みをおびるのはうっ血性心不全、斑状出血は外傷を示唆する。



むくみにはお灸もよく行われます。温熱効果とともに疲労感にも効果が期待できます。ただ突然の、あるいは重篤な浮腫は原因をよく考えて、それにあった治療をしていきましょう。