冷え症

冷え症とは身体、とくに手足の先端から体幹にかけて冷えを感じる症状です。気温の下がる冬に増える症状ですが、クーラーなどの空調が整った現代社会では真夏にも起こる症状です。


つらく感じる時は本当につらいものですが、治療はとても簡単です。以下の3つを改善するだけです。


1.産熱

2.循環
3.保温


産熱は身体で熱を生みだすこと。代謝を上げる、筋肉量を増やすことで産熱は上がります。循環は血液の循環のこと、心臓や血管の状態といった循環機能、血液の質で循環は良くなります。保温はそのままであり、服や防寒用具を用います。つまり身体を中から温め、それを隅々まで行きわたらせ、逃がさない、冷やさないことが重要です。


まず行うべきことは、3の保温です。この順番は大切であり、もし例えば循環を改善した状態で保温が出来ていないと、体幹および内臓を今まで以上に冷やしてしまいます。そして冷え症という未病の状態が、病気に移行してしまうかもしれません。冷えている場所が冷えないように気をつけましょう。タイツや靴下、保温性の高い下着、時にはカイロなど使ってもよいですが、汗をかくくらい温めすぎないようにしましょう。


それから産熱と循環の改善を行っていきます。基本は3つ。

1.食事
2.運動
3.治療


もし食事が乱れていたら改善します。昔ながらの基本的な食事でよいです。身体を冷やすものは摂りすぎに気をつけましょう。アイスやビールのがぶ飲みなどはよくありません。少量摂るぶんには問題ありません。身体を温める食材、生姜や香辛料などはお好みによって増やしてかまいませんが、無理に摂らなくてもよいです。


運動不足があれば運動を始めましょう。はげしいスポーツでなくてよいです。かんたんなジョギング、体操、ヨガ、太極拳、導引などで十分ですが、継続して行います。気や心、自律神経などを整えるために気功を行ってもよいでしょう。


その上で治療を行います。漢方薬はとくに産熱、そして循環に働きます。代表的なものに、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、甘草乾姜湯、桂枝加附子湯、呉茱萸湯、附子湯、六君子湯などがあります。もし血虚などがあれば当帰芍薬散、オ血などがあれば桂枝茯苓丸なども考慮します。


鍼灸はとくに循環、そして産熱に働きます。代表的なツボは、足三里、三陰交、太衝、湧泉、関元、腎兪など。そして冷えの要因と身体の状態をみて、治療を加えていきます。お灸は自宅で毎日できるので、よい治療の一つです。鍼は直接的に血液の流れを改善することができるので、効果を実感するのが早い治療であり、治療直後から身体がぽかぽか感じられるでしょう。